猫馬車といく春の吉野山　にゃらんの旅

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朝日に匂ふ山桜花

そこに宝があるのよ

心があるのよ取りにいくのよ日本のこころ

あるのよ大和心が吉野山に

馬車に乗って行くわよ猫さん

1300年前の世界に

よき人の　よしとよく見て　よしと言ひし　
吉野よく見よ　よき人よく見つ

　　　　　　　　　　　　　　　　　天武天皇　　　　　　　

立派な人がよい所だと思い、よく見て、よいと言った。　
吉野をよく見よう、立派な人もよく見たのだ。

猫さん　たいへんよ大事件

近所に三輪山があるのよ

三輪山が待っているわよ　つぼみのまま　私達を

春山は　散り過ぎぬとも　三輪山は　

いまだ含めり　君待ちかてに

　　　　　　　　　　　　　　　　　　柿本人麻呂　　　　

春山のおおかたは散り果てたとしても

この三輪山はまだつぼみです

あなたをいまだにお迎えできずに。

猫さん　まだあるわよ

天の香久山　登って国見をしないと

大和には　群山あれど　とりよろふ　天の香具山　登り立ち

国見をすれば　国原は　煙立つ立つ　海原は　鷗立つ立つ

うまし国そ　蜻蛉島　大和の国は

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　舒明天皇　　

大和には多くの山があるが

とりわけて立派に見えるのは天の香具山。

その頂に登り立って国見をすると

国土には炊事の煙がしきりに立ち

海上にはカモメが飛び交っている。

美しい国よ、蜻蛉島大和の国は。