星空の大黒さん(星の金貨日本版)

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星空の大黒さん


昔あるところに、小さな女の子がいました。
お父さんもお母さんも死んでしまって
女の子の持っている物は着ている服と
親切な人がくれた一袋の米だけです。

頼る人のいない女の子は、神様だけを頼りに野山に行きました。
すると、貧しい男の人がやって来て言いました。

私に何か食べる物をください、もう何日も何も食べていないのだ
食べる物といっても、女の子には一袋の米だけしかありません。

米をあげてしまったら、食べる物がなくなってしまいます。
でも女の子は、持っていた米を全部あげて言いました。
神様のお恵みがありますように

先へ歩いて行くと、1人の子供がやって来て泣きながら言いました。

寒いです、何かかぶる物をください
女の子は、自分の帽子をあげて言いました。 
神様のお恵みがありますように


しばらく歩くと、今度は上着がなくて凍えている子供に会いました。
女の子は自分の上着を脱ぐと、その子供にあげて言いました。

神様のお恵みがありますように

また先へ歩いて行くと別の子がスカートを欲しがるので
スカートをあげて言いました。

神様のお恵みが、ありますように

また1人の子供がやって来て、下着を欲しがりました。
下着をあげると、女の子は裸になってしまいます。

女の子は、少し迷いましたが
暗い夜だから、誰にも見えないし
女の子は考えて下着を脱ぐと、とうとうこれもあげて言いました。

神様のお恵みがありますように

こうして女の子が何一つ身につけずに立っていると
突然空から袋が落ちてきました。

中を見ると金色に光る服、神の衣がありました

もうひとつは金色に光る小槌がありました

小槌を振ると大判小判がザックザック出てきました

こうして少女は日の本一の長者(日本一の金持ち)になったとさ


星空の大黒さん













あ 星空で大黒さんが笑ってる 星空の大黒さん

天から恵みが降ってきた

めでたし めでたし 


おしまい


ばらまいてもなお富む人があり
正当な支払いを惜しんでもかえって乏しくなる者がある。

                   ソロモン王



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